ややこしいラベンサラとラヴィンサラ問題について
すべてがうまくいく「幸せ」のエッセンス‥公式ショップに新しく
ラヴィンサラ精油を追加しました。
★どちらも有機栽培です。
ラヴィンサラ精油を扱うにあたり、以前からアロマセラピー界で取り上げられていた「ラベンサラ精油」と「ラヴィンサラ精油」の違いについて、もう一度確認する意味でこの記事を書いています。
ラベンサラ(Ravensara)とラヴィンサラ(Ravintsara)は名前が良く似ていますが、同じ精油ではありません。
これらの2つは、アロマセラピー界や精油市場でしばしば混同されてきた、いわくつき(?)の精油です。
ラベンサラとラヴィンサラ、これらの2つが間違いやすいのは同じマダガスカル産のクスノキ科の植物であるという点です。
ただし、それぞれの学名は違っています。
ラベンサラはRavensara Aromatica、
ラヴィンサラはCinnamomum camphora です。
2つの精油の香りは、精油ビギナーさんにも分かるほど、はっきりと異なっています。
ラベンサラ精油はアニスシードに似たスパイシーな香りで甘さがあり、バジルに似たハーバルの香りがします。
ラヴィンサラ精油は1,8-シネオール成分を多く含んでいるため、すっきりとシャープでユーカリ精油に似た香りです。
さらに、ラヴィンサラの学名と同じものが、時にホーリーフ精油と呼ばれていたり、カンファー精油と呼ばれていたりすることで、ますます混迷が深まっていたということもあります。
これらはケモタイプになるのですが、ラヴィンサラ問題のややこしさに拍車をかけるため、ホーリーフとカンファーについてはまた別の機会に書きますね。
アーティザン精油でもラベンサラとラヴィンサラを混同しないようにという配慮から、ラヴィンサラのラベルにはRavintsara⋆と「⋆」マークをつけてくれています。
英名のぱっと見が良く似ているため、間違えることのないように「⋆」マークをご確認ください。
どちらも皮膚刺激性は少なく、抗菌、抗ウィルス、去痰などの作用は似通っています。
ややこしいラベンサラ・ラヴィンサラ問題については、
ミセス・ヒロコ監修の「精油とハーブのプロフィール事典」の各精油ページでも詳細がご確認頂けます。
この事典もその時々の必要に応じて修正、追加していきますから、まだ途上です。
私自身は「精油の響き」に象徴される感覚的なアロマセラピーを推奨しているのですが、そのためにも、こうした地道な下調べは大切だなと感じています。
事典にまとめるのはホント大変なんですけどね、、(頑張ります。。)